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意識の測り方

Nature Neuroscienceの最新号に掲載されているPersaud et al. (2007) の論文で、客観的に意識を測るメソッドというのが発表されている。

今までは、刺激が見えたか見えなかったかなどを被験者に「どのくらい自信をもって答えているか」を直接質問することで、刺激が意識にのぼったかどうかを調べるのが主流だった。単に、正答率をみるだけでは、意識にのぼらずとも、正しいこたえを選ぶ、ブラインドサイトの状況があるので、正答率がかならずしも意識と対応しないことからそのような間接的な方法が必要だった。

Persaud et al. (2007)の論文では、直接質問する代わりに、その自分の答えに対してお金を賭けさせるというものだ。そうすることで、被験者に自分の意識状態について意識させずに、意識的にみえたかとか、なにかに気づいたかなどを調べることができる。

最初にこれを読んだときの感想は、「自信」を直接聞くこととくらべて、あまりメリットかないように思えた。しかし、論文中にあるアイオワ・ギャンブリングタスクは、被験者が気づいたかと直接聞いてしまうと、そのことで被験者が気づいてしまって、無意識のうちに徐々に気づき始めている状態をとらえることが難しい。Persaudの提案したPost decision wageringの方法では、そのような問題が生じない。ここが、この方法がこれまでの方法よりも優れているところだろう。

同じ号にKoch & Preuschoffがコメントしている。

『意識の探求』で紹介したトレース条件付けも、意識(気づき)を調べる方法だが、post decision wageringで測れる気づきと対応しているだろうか。

動物でpost decision wageringのような実験ができれば、さらに動物で意識を研究することが可能になる。

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