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Transcranial Alternating Current Stimulation (tACS)

ついに一年前にロンドンに来てから初の論文がでた。

Kanai, R., Chaieb, L., Antal, A., Walsh, V. & Paulus, W. (2008). Frequency-dependent electrical stimulation of the visual cortex. Current Biology

基本コンセプトは、頭皮につけた電極から脳波に近い周波数で電流を脳に送り込むと、フォスフィンという光が見えるという内容。TMSで視覚野を刺激をしてもフォスフィンは見えるが、TMSだと一瞬しか見えないものが、この論文で紹介しているTranscranial Alternating Current Stimulationという新しいテクニックを使えば、ずっと見えっぱなしにすることができる。

なんでこの刺激でフォスフィンが見えるのかというメカニズムについては、今の時点では予想はできてもはっきりした答えはない。いまのところは、EEGで観測される周波数と共鳴現象のようなことが起きているのではないかと考えている。

今後は、これまでEEGの周波数解析ででてくるような振動を直接脳に送り込むことで、ベータ波やガンマ波を外から変化させることで、脳内の振動現象の機能的な意味を解明する手法として役に立てばいいなと思う。

 

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「論文紹介」カテゴリの記事

コメント

論文読ませていただきました。わずか数百μAでホスフィンが見えちゃうんですね!凄い意外でした。凄いホットなメソッドだと思います。自分の脳でいろいろ試してみたいです。


あと、rhythmic activities と関係があるのかどうかは分からないですが、昔声を変えて遊ぼうと、PC用埃払いのガスを吸ってみたら、意識が断続的な感じになったのを覚えています。1-2Hzぐらいで静止画が見えていました。うまく同期できてない、という印象を受けました。この時EEGとかとったらどうなってたんだろうとか最近妄想してます。
それとも全身麻酔を少しづつ入れていって、脳波がどうなっているかとかをみた研究とか既にあったりしますかね?もしあれば教えて下さい。

投稿: 桑原 | 2008年11月28日 (金) 11時27分

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