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<title>脳と意識の最先端を目指そう</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/</link>
<description>ニューロサイエンスはおそろしく広大な分野です。脳と意識についてこれから勉強したい人や、研究をしている人にも面白いと思えるような情報源を目指します。

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<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/assc_2c81.html">
<title>ASSCが終わってから考えたこと</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/assc_2c81.html</link>
<description>ASSCが終わってから、考えさせられるテーマがいくつか残った。 特に最後のp-c...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;ASSCが終わってから、考えさせられるテーマがいくつか残った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;特に最後のp-consciousnessとa-consciousnessのシンポジウムで、今まで漠然と思っていたことが研究すべきテーマだと感じた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まず、extinctionとかattentional blinkとかinattentional blindnessのようなattentionの問題でそこにある刺激が見えない場合と、binocular rivalryとかmotion induced blindnessで刺激が見えていない状況がneural mechanismとして違うもので、signal detection theory的な解析で客観的に見えなくなっている状況、つまりsensitivityが下がっていることの原因が違うということを示すべきだと考えた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;inattentionの場合は、absence of awarenessが起きているのに対して、MIBではawareness of absenceが起きている。この違いはconfidence ratingなんかで捉えることができるはずだ。ただ、違う理由として、ターゲットに対してトップダウンの空間的注意が向いているかどうかが鍵かもしれないと考えていたけれど、&lt;a href=&quot;http://journalofvision.org/8/5/7/&quot;&gt;Wilimzig et al. (2008)&lt;/a&gt;の論文は、トップダウンアテンションが実際のパフォーマンスに影響を与えても、主観的なconfidenceにはほとんど影響しないということを示している。その通りかもしれないけど、二つ目の実験をみると少し影響があるようだし、ネガティブデータだからやり方次第ではトップダウンアテンションがconfidenceに影響を与えるような実験もあり得る。いまのところ、orientation discriminationではなくて、present/absentのタスクで見えるか見えないかが課題になっていれば、もしかしたらトップダウンアテンションのconfidenceに与える影響がでるのではないかt予想している。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いま自分がやっている実験では、TMSをIPSに与えることで、Troxler effectが引き起こせるということがわかったのだが、どうもその効果がfadingなのかinattentionなのかを区別するのが難しい。でも、その違いを客観的に示す方法を開発するのは重要なことだと思える。おそらくbinocular rivalryのような状況で見えてないときは、見えていないことにconfidenceが高くなるだろう。ただ、知覚レベルでのconfidenceと認知レベルでのconfidenceを区別する必要はある。たとえばCFSで何も見えていないときは、知覚レベルでみえていないというconfidenceは大きいはずだけれど、何かがsuppressされているかもしれないという知識に基づくconfidenceは別だろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いまのところworking hypothesisとして、IPSのようなsuperiorなparietalの部位は知覚の現状維持に関わっていて、fadingを引き起こすが、よりneglectやextinctionと関わるよりinferiorなTPJとかangular gyrusあたりをTMSかtDCSでおさえればinattention的なblindnessが起こせるのではないかと思う。そこをconfidence rating付きで比べたら、質的に異なるblindnessの区別がつくのではないか。それを目指して、とりあえずextinctionの患者で実験をしようと思う。なかなか、患者だと長くて難しい実験ができないというから、それと平行してtheta burstでextinctionを普通の若い被験者で引き起こすことにも挑戦してみる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本来の厳しい意味でのp-consciousnessとa-consciousnessを考えると、おそらくp-consciousnessは研究できないと思うが、どうもNed Blockの話とか聞いていると、注意が向いていなくても漠然と何かが見えている感覚のことにすり替わっているように思える。それなら当然研究できるし、たぶんそういうものがあると感じるのは、blindnessを起こす方法に、attentionレベルでのabsence of awareness (blindness for a-consciousness)とperceptionレベルでのawareness of absence (blindness for p-consciousness)があるからじゃないかと思う。こう解釈すれば、binocular rivalryはp-consciousnessからすでに消えていて、extinctionはp-consciousnessがありで、a-consciousnessがないといういう解釈になる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;基本的に、p-consciousnessとa-consciousnessは分離可能かみたいな議論は、解釈の仕方が人によって違うから話にけりがつかないんだと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それから、クオリアについても思うところがあった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ASSCの最終日の次の日に、台湾大学で松沢哲郎氏の講演があった。ASSCでの講演もすごかったが、その次の日のことで印象的な話があった。チンパンジーが、色のパッチをみて何色か答える課題をやっていて、新しい中間的な色（例えば、今まで真っ青な青しか見せていないのに、水色を見せるような状況）をみせると、それを既にしっているカテゴリーに分類するという話だ。色の分類が、言語とか文化に依存するかという文脈ででてくる話であるけれど、なぜかそのとき、これはクオリアの話ではないかと思った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;視覚について言えば、入ってくる情報量は膨大で色とかはほぼ連続的な量をもっている、それをなんとか離散的なシンボルとしてカテゴリー化することで、行動の選択肢を単純化する必要がある。信号の赤が今日は微妙に違うから停まろうかどうか悩んだりしていては、困ってしまう。でも、そのカテゴリー前、pre-categoricalな情報へも当然意識はアクセスできる。だから、微妙な青の質感の違いを分別することができる。ただし、その微妙な違いをもつすべての青には名前がついていない。だから、それそのものを持ってこないと人には説明できないし、知覚には言葉にならない微妙な要素があるように我々は感じているのだろう。それで、「赤の赤らしさ」のような表現がクオリアの説明に用いられているのだろう。この話自体は、なぜクオリアが生まれるのかは説明できないが、どこにクオリアがあるのかを考える上で役に立つはずだ。つまり、クオリアがあるとしたら、pre-categoricalでリッチな情報を持っているかなり初期感覚野で、さらに意識にのぼるところだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ASSCではすごく刺激をうけて、やりたい研究のアイデアがたくさんできた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://visualcognition.net/&quot;&gt;http://visualcognition.net/&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>



<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-07-07T03:04:43+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_664b.html">
<title>変なニュース</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_664b.html</link>
<description>きょう、こういう記事がネイチャーのニュースにでているというのを教えてもらった。 ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;きょう、こういう記事がネイチャーのニュースにでているというのを教えてもらった。&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.nature.com/news/2008/080702/full/454006a.html&quot;&gt;http://www.nature.com/news/2008/080702/full/454006a.html&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Logothetisが自分のラボからのデータを元に、ShmuelとLeopoldが勝手な解釈で自分の了解を得ずにペーパーを出したから怒っているという話だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なんだか、すごい悪いことをしたのかと思ってよく読んでみると、なんだかよくわからない。なんていうか、研究していたらよくあるようなごたごたなんだろうけど、なんでこれがニュースになるんだ。Logothetisが偉い人だからということ以外には、あまり根拠がない問題のように思える。逆に、大きなラボを運営しているひとには、自分の立場からはまだわからないような思いがあるのかもしれない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Leopoldが直接マックス・プランク・ソサエティーにコンタクトをとって、Logothetisがデータを出させてくれないと直訴したとかいう話まで聞くと、そうとう大きなコンフリクトがあったんだろうなと想像がつく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;けっこう科学者というのは自由業のようで、人間関係で気をつかうところも多いものだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>



<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-07-05T08:38:58+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/assc_f9ca.html">
<title>ASSC中</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/assc_f9ca.html</link>
<description>いま台湾でASSC12という意識の学会に来ている。 まず一番のニュースは土谷がW...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;いま台湾でASSC12という意識の学会に来ている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まず一番のニュースは土谷がWilliam James Prizeという若手の意識研究者の賞をとったこと。親が来ていたのと、シャツが白かったからまあ予想はついていたけど。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それから学会中にシンポジウムとかキーノートの大きな発表はライブでウェブキャストしている。&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://140.129.162.7/live/index.htm&lt;br /&gt;
&quot;&gt;http://140.129.162.7/live/index.htm&lt;br /&gt;
&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
明日の朝９時（日本では１０時）に川人先生が意識について話すようだ。それがいったいどんな話なのか気になる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それはそうと、そろそろ自分の話の準備も終わらせなければ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>学会</dc:subject>

<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-06-21T09:03:18+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_752d.html">
<title>脳刺激のミーティング</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_752d.html</link>
<description>ロンドンではTMSがメインのラボにいて、だんだん脳刺激の業界での雰囲気がわかって...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;ロンドンではTMSがメインのラボにいて、だんだん脳刺激の業界での雰囲気がわかってきた。まだまだ、脳刺激をやっている世界の人たちとそれほど会った訳ではないけど、近々TMSのイベントが二つあるから、そこでもっと様子が分かってくるだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ひとつめは来週末にUCLのInstitute of Cognitive Neuroscieceであるサマースクール（&lt;a href=&quot;http://www.icn.ucl.ac.uk/Seminars/Special-seminars/programmes/Summer_School_Programme_2008.pdf&quot;&gt;プログラムへのリンク&lt;/a&gt;）。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;面白そうな人がたくさんくる中で、とくに会いたいのがMarcello Massimini。睡眠中のTMSをTononiとやった人だ（&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16195466?ordinalpos=11&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Massimini, et al., Science 2005&lt;/a&gt;,&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17483481?ordinalpos=4&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Massimini et al., PNAS 200&lt;/a&gt;7)。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いま、Walshラボで睡眠と学習に脳刺激を絡めた実験をできるように、必要な装備を整えているところで、Massiminiにはいろいろ聞きたいことがある。論文をよく読んでみると、TMSの音を消すために、録音した音を元にノイズキャンセリングのように逆相の音でかき消したり、細かい問題をうまく解決している。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それから、なかなかネットで探しても出てこないけど、密かにTMS関係のひとが一番集まるであろうシンポジウムがドイツで１０月にある。(&lt;a href=&quot;http://www.tms08.uni-goettingen.de/&quot;&gt;Third International Conference on Transcranial Magnetic and Direct Current Stimulaition&lt;/a&gt;)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この主催しているゲッティンゲンのラボは、いま自分がtDCS/tACSを習いに通っているところで、小さな学生の街にある。このシンポジウムにはTMSやtDCSの人たちが一斉に集まるから楽しみだ。&lt;a href=&quot;http://www.tms08.uni-goettingen.de/files/Third%20International%20Conference%20on%20TMS%20and%20tDCS%20-%20Programme.pdf&quot;&gt;プログラム&lt;/a&gt;を見るとそうそうたる面々で、名前だけでどういう実験をしたのか知っている人ばかりだ。唯一呼んでも来てもらえなかったのがTononiだったらしい。それは残念だけど、それだけあのひとは仕事に熱中してるんだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まだ、アブストラクトの締め切りはすぎてないから、興味のある人は遠くても行く価値のあるシンポジウムだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>学会</dc:subject>

<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-05-26T07:59:45+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_c66c.html">
<title>サッカードと視覚処理のサイクルとトランジェントの関係について</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_c66c.html</link>
<description>１時間ぐらいのトークをやってくれと頼まれることがたまにある。たいていそういうとき...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;１時間ぐらいのトークをやってくれと頼まれることがたまにある。たいていそういうときは、その時自分がやってることで一番面白いと思っている研究について話すのだが、イギリスに来てからは自分が少し前にやっていたことを話すようになった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;１１月に来てから、３回、人前で自分の研究の話をしたのだけど、毎回同じ話をしていた。準備が楽とかそういうこともあるけれど、自分の気になっているアイデアを正直に話したらどういう反応があるのか知りたかったからあえて同じテーマを選んだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;日本の心理学評論という雑誌に、自由に自分の研究について書かせてもらえる機会をいただいたので、それを機に、今まで気になっていたそのアイデアを日本語で文章にしてみた。関係ある論文すべてを網羅的にレヴューするには至っていないけれど、おおまかなアイデアを伝えるのに十分な情報は盛り込むことができたと思う。これが原稿のpdf　（&lt;a href=&quot;http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/files/_v3.pdf&quot;&gt;「心理学評論の原稿.pdf」&lt;/a&gt;）。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このレヴューに書いたアイデアというのは、今まで自分が研究していたフラッシュなどのトランジェントが知覚に影響を与える現象やマスキングなどは、眼球運動（とくにサッカード）時にV１あたりの初期視覚野での意識に上っている活動をいったんリセットするのが本質的な機能で、そう考えればかなりの視覚研究の対象となっている現象がまとめて理解できるということだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;＜要旨のコピー＞&lt;br /&gt;
我々の身の回りの視覚環境において、突然の変化には生物の生存にとって重要な情報が含まれていることが多い。視覚的な動物はそのようなトランジェントと呼ばれる突然の変化によってもたらされる情報を選好的に処理するような仕組みを持っている。本稿では、まず始めにトランジェントによって引き起こされる知覚が変化する現象について概観し、 その後にトランジェントがなぜそのような現象を引き起こすのか理解するため眼球運動の文脈から考察する。トランジェントによって引き起こされる知覚の消滅や変化は、トランジェント呈示直前までに確立されていた知覚をリセットし、新たな知覚の形成を促すことによって引き起こされていると解釈ができる。そのようなリセット機能はサッカードと呼ばれる急速な眼球運動の前後での情報の混合を避けるために有用であると考えられる。実際に、サッカードが生じるたびに網膜のレベルでは、古い刺激が消えて新しい刺激が現れるというトランジェント信号が生じている。このことから、トランジェントによって引き起こされる錯視は、サッカード間での視覚的痕跡（persistence）の継続を断つという本来の機能が根底にあるのではないかと提案する。眼球運動の制御系と視覚処理系はお互いを制限条件として共進化してきた結果、サッカード時に生じるオンセットとオフセットのトランジェントを視覚系はリセットのシグナルとして有効に利用するようになったのだと考えられる。ここでの、眼球運動と視覚処理の相互関係の枠組みは様々な視覚神経科学で知られている現象を統一的に機能的側面から理解するのに役立つであろう。 &lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ある意味、ここで言っていることは常識的なことで当たり前だと思う人もいるかもしれない。そのかわり、今まで自分が新しい実験を考えたりするときには、サッカードとトランジェントの関係は表面に出さないまま、密かに自分の考え方として使っていたと思う。本当は、自分の&lt;a href=&quot;http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/files/Thesis.pdf&quot;&gt;博士論文&lt;/a&gt;のときにイントロかサマリーで書いておきたかったことだけど、他にも書くことがあって、サッカードの話は少ししか触れることができなかった。一応なりにも、自分の考えをまとめて書いたことで、今まで潜在的に使っていた思考の枠組みを他人に説明することができる。日本語でたまには自分の研究について書いてみるのも悪くないな。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ところで、この心理学評論で引用しているMichael LandのAnimal Eyesという本はすごく面白い。&lt;br /&gt;
アメリカのアマゾンではどうもJack Pettigrewらしきひとが&lt;a href=&quot;http://www.amazon.com/Animal-Eyes-Oxford-Biology/dp/0198509685/ref=sr_1_3?ie=UTF8&amp;s=books&amp;qid=1208223834&amp;sr=8-3&quot;&gt;コメント&lt;/a&gt;している。&lt;br /&gt;
&lt;table&gt;&lt;tbody&gt;&lt;tr&gt;&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0198509685/nifty05-nif102720-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/4185BMN5JCL._SL160_.jpg&quot; height=&quot;160&quot; width=&quot;104&quot; border=&quot;0&quot; align=&quot;left&quot; alt=&quot;Animal Eyes (Oxford Animal Biology Series)&quot; title=&quot;Animal Eyes (Oxford Animal Biology Series)&quot;&gt;&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://images-jp.amazon.com/images/G/09/icons/icon-books.gif&quot; alt=&quot;Book&quot; align=&quot;left&quot; border=&quot;0&quot;&gt;&lt;/td&gt;&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0198509685/nifty05-nif102720-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;strong&gt;Animal Eyes (Oxford Animal Biology Series)&lt;/strong&gt;&lt;/a&gt;&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
著者：Michael F. Land,Dan-Eric Nilsson&lt;br&gt;&lt;br /&gt;
販売元：Oxford University Press, USA&lt;br&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0198509685/nifty05-nif102720-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Amazon.co.jpで詳細を確認する&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;&lt;/tbody&gt;&lt;/table&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分が京大の学部生だった頃、マウスの眼球運動をせっせとみていたわけだが、なんか常にVORとかOKRは十分なゲインがでてなくて、全然視野のぶれを保障できてないからこんなもんかとおもっていたけれど、どうも身体の動き全体を含んだ視野の変化を考えればきっとマウスも相当安定した凝視をしているのではないかと、今更ながらに思う。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>論文紹介</dc:subject>

<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-04-18T10:21:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_ad0f.html">
<title>夢について</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_ad0f.html</link>
<description>ロンドンに来てから毎日刺激がたくさんあって、なかなかブログを書く時間がありません...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;ロンドンに来てから毎日刺激がたくさんあって、なかなかブログを書く時間がありません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;最近はドイツのGoettingenという所のPaulus教授を数週間単位で訪ねて、tDCSという脳刺激の手法を教えてもらってUCLに輸入している。tDCSが最初に開発された場所というだけあって、かなり他ではやっていないような実験ができるから、かなり興奮。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;UCLでは基本的にはアウェアネス、時間知覚、注意に関係ある実験をTMSとtDCSでやりつつ、EEGとfMRIもパラレルでやるように、一通り全部通してできるようにトレーニングを受けている状態で、技術は確実にアップしてきているけど、なかなかすごく面白い実験というのはでてこない。あとまだ未公開の刺激法の開発しています。それが一番面白いけど、論文がでるまではブログでは書けません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;年末あたりから、周りのひとに説得されて、今後、睡眠の実験をすることになった。睡眠と夢には興味がなかった訳ではないけど、なにしろほとんど何もしらないから、果たして実験できるのだろうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;とりあえず、周りの人に相談してみたら、同じオフィスの人は元々睡眠の研究でPhDを取っていたことが判明して、基本的なことを少し教えてもらった。ボスに相談したら、とりあえず必要そうな道具を揃えてくれたので、今週にはベッドもくるし、スリープ・ラボっぽくなりそうだ。周りの人は、睡眠の学習にもたらす効果とかを知りたいらしいのだけど、なかなかそこのところが自分の興味と合わない。自分としては、寝てる人の脳（DLPFC)を電流で刺激して「自分は夢の中にいる」と自覚しているルシッド・ドリームを引き起こしたり、目が覚めている人の脳の一部だけを無理矢理睡眠中のEEGとそっくりな電流を流して眠らせたり、あるいは金縛りと幽体離脱を引き起こしたい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分の体験から、疲れていて眠ろうとすると、いきなり金縛りにかかって幻覚が見えるパターンがある。コーヒーを飲むようになったときとかは頻繁にそれが起きていた。これを経験したことがある人は、似たような体験をしているが、体験したことがないひとには、本当にそんなことがおこるのか怪しいと思う人もいるだろう。こういう現象は頻度的には稀だけれど、一生のうちにほとんどのひとが数回は経験する現象だ。だから、脳刺激で繰り返し確実に金縛りが起こせれば研究しようがあるなとおもって、試してみようというところ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分にとって新しい分野というのは、学ぶことが多くて楽しい。学んでるだけだと、生産者になれないけど。最近、実験の合間にこの本の原著を読んだ。&lt;/p&gt;

&lt;table&gt;&lt;tbody&gt;&lt;tr&gt;&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062574268/nifty05-nif102720-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/21K20QMVDPL.jpg&quot; height=&quot;140&quot; width=&quot;90&quot; border=&quot;0&quot; align=&quot;left&quot; alt=&quot;夢の科学 (ブルーバックス)&quot; title=&quot;夢の科学 (ブルーバックス)&quot;&gt;&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;img src=&quot;http://images-jp.amazon.com/images/G/09/icons/icon-books.gif&quot; alt=&quot;Book&quot; align=&quot;left&quot; border=&quot;0&quot;&gt;&lt;/td&gt;&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062574268/nifty05-nif102720-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;strong&gt;夢の科学 (ブルーバックス)&lt;/strong&gt;&lt;/a&gt;&lt;p&gt;
著者：アラン・ホブソン&lt;br&gt;
販売元：講談社&lt;br&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062574268/nifty05-nif102720-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Amazon.co.jpで詳細を確認する&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;&lt;/tbody&gt;&lt;/table&gt;

&lt;p&gt;今までほとんど夢とか睡眠について読んだことがなかったから、かなり初歩的なことで驚かされた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;１: 夢をみるのはREM睡眠中だけではない。&lt;br /&gt;
２: REM睡眠中に夢はずっと見ているが、すぐに忘れてしまうだけだ。寝ている人を起こして何の夢を見ていたか聞けば、９５％のひとが答えることができる。&lt;br /&gt;
３: REM睡眠中にDLPFCとposterior cingulateの活動が選択的に下がる。&lt;br /&gt;
４: Parietalの患者は夢を見ない。&lt;br /&gt;
5: REM睡眠はホ乳類だけにある。だから体温調整と関係がありそうだ。REM睡眠中は体温調整ができない。&lt;br /&gt;
6: 寝ないと死ぬ。眠いという欲求はすごく強い。欲求が強いということは、進化の過程で生物としてすごく重要なものに違いない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;かなり初歩的な本なのに、こんなに知らなかったことがでてきた。学問としてどこまで正確な情報かは論文を読まないことには判断がつかないけれど、これだけでもかなり面白そうな分野だと確信できた。寝ている人を起こして９５％の人が夢の内容を答えることができるということで、脳刺激が夢に影響を与えることができるのかどうか、実験できる希望が見えた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;大量に睡眠関係の本を注文したから、しばらくはそれを読みながら関連論文を読んでいって、せめて知識が一人前になったら睡眠のラボ見学にいってこようと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;睡眠中のTMS脳刺激はTononiのラボのMassiminiという人がやっている。(&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16195466?ordinalpos=16&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Massimini et al., 2005, Science&lt;/a&gt;, &lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17483481?ordinalpos=1&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Massimini, 2007, PNAS&lt;/a&gt;)。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;メソッド的に、TMSの音をアクティブにキャンセルしたり、細かい工夫がたくさんある。それでも、睡眠中の脳を刺激するのは、まだまだ未知の世界だから面白いことがたくさん出てきそうだ。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>心と体</dc:subject>

<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-04-13T11:14:12+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/nature_precedin.html">
<title>nature precedings </title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/nature_precedin.html</link>
<description>前から聞いてはいたけど、今日初めてnature precedingsのサイトを見...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;前から聞いてはいたけど、今日初めて&lt;a href=&quot;http://precedings.nature.com/&quot;&gt;nature precedings&lt;/a&gt;のサイトを見た。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;peer reviewを受けてからパブリッシュされた論文ではなくて、まだどこの雑誌にもでていない原稿をウェブ上にアップして、科学者同士の情報交換を促進するのが目的らしい。物理では、&lt;a href=&quot;http://arXiv.org&quot;&gt;arXiv.org&lt;/a&gt;という出版前の論文のデータベースがあったらしいが、それの自然科学全般に拡張したのが&lt;a href=&quot;http://precedings.nature.com/&quot;&gt;nature precedings&lt;/a&gt;の趣旨だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;インターネットによって、普段の生活が産業革命なみにぜんぜん違うものになったというのは、ほとんどの人が感じていることかもしれないが、科学の研究の発表のする形式というのも確実にかわっていくだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いきなり、ここに自分のまだ発表していない論文をおくのは危険があると感じる人も多いだろう。危険の一つは、自分の論文が正式に出版される前に、ほかの人に先を越されてしまうかもしれないということ。もう一つは、今のところ雑誌によっては、こういう形式で過去に発表したものを出版してくれるか不明な場合が多いこと。後者の方は、&lt;a href=&quot;http://precedings.nature.com/&quot;&gt;nature precedings&lt;/a&gt;の認知度があがって、科学者がその意義を認めるようになれば問題ではなくなるだろう。おそらく、そうなるのは予想がつく。前者の方は、今のところ何ともいえない。関係の深い研究をしている人同士が、競争相手となるのではなくて、コラボレーションして興味の追求を一緒に楽しむ関係になれば問題はある程度解決するかもしれない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;論文の質の評価の仕組みもきっとかわってくるだろう。今までは、数人のエリート専門家の意見で論文が出版されるかどうかが判断されていたのが、人気投票のような要素が入ってくるかもしれない。それがいいことか悪いことかはわからないが、それも一つのシステムとして機能するだろう。エリート専門家の意見というのは、不公平のように思えることもあるかもしれないが、時にはそういう人の経験に基づいた意見というのも重要だ。なにがシステムとして一番いいのかは、正直なところわからない。物理の&lt;a href=&quot;http://arXiv.org&quot;&gt;arXiv.org&lt;/a&gt;ってのはうまくいってるのだろうか。科学者同士のコミュニケーションのスピードがあがるのは間違いないだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;で、実際に&lt;a href=&quot;http://precedings.nature.com/subjects/neuroscience&quot;&gt;precedingsのニューロサイエンス関連の論文&lt;/a&gt;を見てみると、まだ出版されていない面白い論文が結構あった。基本的に、natureとnature neuroscienceに投稿した論文は、online submissionのページから直接precedingsに投稿した論文をおくことができる。natureとかnature neuroscienceに投稿するということは、実際に出版までたどり着くかはともかく、それぞれに研究者たちが自信をもっている研究だから、けっこうレベルは高めの印象だ。&lt;a href=&quot;http://precedings.nature.com/documents/1563/version/1&quot;&gt;CorbettaのラボからのIPSとアルファ波と注意の論文&lt;/a&gt;とか、&lt;a href=&quot;http://precedings.nature.com/documents/1506/version/1&quot;&gt;Livingstoneのラボからのモーションインデューストブラインドネス（MIB)の電気整理の論文&lt;/a&gt;とか、&lt;a href=&quot;http://precedings.nature.com/documents/1473/version/1&quot;&gt;解剖とタンパク質の観点からの怪しげな意識についての仮説&lt;/a&gt;とか、&lt;a href=&quot;http://precedings.nature.com/documents/1353/version/1&quot;&gt;David Burr &amp; John Rossの数量に対するadaptation&lt;/a&gt;とか気になる論文がたくさんある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ざっと見たところ、面白そうなのと、あまり興味が持てないのと、玉石混合な感じもするが全体的にはかなり面白そうだ。これは間違えなく、重要な情報源だからさっそくGoogle Readerに入れておいた。&lt;/p&gt;</content:encoded>



<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-02-23T09:31:07+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/publicatioinlis.html">
<title>PublicatioinList.org</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/publicatioinlis.html</link>
<description>今日は、気がついたらカルテクにおいてあった自分のウェブサイトが消えていたから、新...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;今日は、気がついたらカルテクにおいてあった自分のウェブサイトが消えていたから、新しいのを作ってどこかに引っ越さないとなと思って、あれこれ探していた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それで出会ったのがこの&lt;a href=&quot;http://publicationlist.org&quot;&gt;publicationlist.org&lt;/a&gt;.　これは、pubmedからのxmlを拾ってくれて、自分のpublication listを作ったりしてくれる。かなり便利そうだ。ひとつ気になったのは、自分のサイトとかに埋め込もうとすると、有料になるところだ。DOIのリンクとかアブストラクトがすぐに読めることとか、便利なんだけど、１年間に９ポンド払いたいかというと、そうでもないかも。自分のラボがあって論文がたくさんある場合は、便利そうだ。でも、個人ではそこまで必要はないかも。登録してる人がまだ３０００人ぐらいしかいないというのも驚いた。できたばかりなのかもしれない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ためしに自分のを作ってみたら、こうなった。&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://publicationslist.org/kanair&quot;&gt;http://publicationslist.org/kanair&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なんていうか、最近ミーティングとかで新しい人と会うときとか、お互いに事前にサーチしあってることがほとんどだから、みんななんらかのウェブサイトがあったほうがいいと思う。面倒だけど。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>趣味</dc:subject>

<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-01-20T15:33:53+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/transcranial_di.html">
<title>Transcranial Direct Current Stimulation (tDCS)</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/transcranial_di.html</link>
<description>脳を外から刺激する方法として Transcranial Magnetic Sti...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;脳を外から刺激する方法として Transcranial Magnetic Stimulation (TMS)という手法があるが、それとは別に、もっと単純なtranscaranial direct current stimulation (tDCS)というのが割と注目を集めている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;単に頭に電極をつけて、数mAの電流を流すだけで、果たして本当に脳に影響があるのかと疑問だが、どうもほんとに効果があるようだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;tDCSに関する最近のレヴューとしては、以下を参照。&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16182596?ordinalpos=8&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Wassermann &amp; Grafman (2005)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17444810?ordinalpos=1&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Wagner et al. (2007)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まず、おもしろいと思うのは、電極の極性によって効果が逆向きになることだ（例外もいろいろある）。たいていの場合、アノードは刺激部位の機能を高めて、カソードが刺激部位の機能を妨げるか効果がないというパターンが多い。さらに、機能があがっているという実験がたくさんあるところが面白い。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なんでこんな効果がそもそもあるのかというのも疑問だが、ニューロンの自発発火（あるいは反応性）のベースラインをシフトさせているのではないかと考えられている。Polarizationの単一ニューロンに与える影響についての古い論文が引用されている（&lt;a href=&quot;http://www.pnas.org/cgi/reprint/42/9/687&quot;&gt;Terzuolo and Bullock, 1956&lt;/a&gt;）&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;tDCSを用いた視覚野に与える影響もいくつか研究がある。&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16459203?ordinalpos=8&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Antal et al. (2006)&lt;/a&gt; たとえば、MTをターゲットにするとmotion aftereffectが弱くなるなんていう実験もある&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15538181?ordinalpos=11&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Antal et al. (2004a)&lt;/a&gt; &lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15165345?ordinalpos=13&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Antal et al. (2004b)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;視覚の話では、おおざっぱな刺激で何かが変わってもそれほど一般の人が興味を持つような話にはならないだろうし、視覚の研究者にとってはおおざっぱすぎてそれほど科学として面白くないかもしれない。むしろ、学習能力が上がるとかそういう話を聞くと、自分でも勉強しているときに脳を刺激してみようかと思ってしまう。なにしろ、この刺激方法はお手軽だ。自宅でTMSをするのは難しそうだけど、tDCSならできる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;潜在学習の促進&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?db=pubmed&amp;uid=14615081&amp;cmd=showdetailview&amp;indexed=google&quot;&gt;Kincses et al. (2004)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ワーキングメモリーの促進&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15999258?ordinalpos=11&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Fregni et al. (2005)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;これはDCというよりはACだけど頭の外からの刺激で睡眠中の学習も促進することができる。&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17086200?ordinalpos=1&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Marshall et al (2006)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;さらには、個人のリスクをとる傾向(risk taking behavior)をバイアスすることまでできる。&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18003828?ordinalpos=1&amp;itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&quot;&gt;Facteau et al. (2007)&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;tDCSはTMSに比べると刺激している脳の領域が広くて、正確にどこを刺激しているかよくわからないという問題があるから、脳の機能を詳細に調べようという研究には不向きかもしれないが、TMSに比べるとずっと日常的に利用可能な装置だから、実際に人間を助ける実用的なものになる可能性がある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;鬱病に対する効果なんかも調べられていて、病理についてはよくわからないが、本当に効果があればこれで助かる人も出てくるだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;もしかしたら、未来では状況に応じて一時的に脳の機能を高めるようなことが日常になるのではないかと想像をかき立てられる面白いテクノロジーだ。テスト前の学生とか、記憶力アップの刺激を脳に入れて勉強するようになるかもしれない。効果があるなら、自分でもやってみたいし、ちょっと試しにやってみようかと思う。ミーティングでアイデアを出し合うときに、発想力を高めるために発想脳を刺激して話し合ったら、いいアイデアがたくさん出てくるかもしれない。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>論文紹介</dc:subject>

<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2008-01-08T18:43:17+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_7c25.html">
<title>クリック賞</title>
<link>http://kanair.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_7c25.html</link>
<description>そういえば先週、UCLのGeraint ReesというfMRIで意識の研究をして...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;そういえば先週、UCLのGeraint ReesというfMRIで意識の研究をしている人がFrancis Crick Prizeというのを受賞した。そのときにRoyal SocietyでLectureしているのを見に行った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;映像も見れる&lt;br /&gt;&lt;a href=&quot;http://royalsociety.tv/dpx_live/dpx.php?dpxuser=dpx_v12&quot;&gt;http://royalsociety.tv/dpx_live/dpx.php?dpxuser=dpx_v12&lt;/a&gt; &lt;/p&gt;

&lt;p&gt;クリック賞というのがあることも知らなかったけど。意識の研究は、ノーベル賞はむりでも、クリック賞なら目指せるのかもとか思ってしまった。イギリス人以外でもとれるのか？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Geraint Reesはいつもながら講演がうまいというかおもしろいなぁ。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>学会・シンポジウム</dc:subject>

<dc:creator>kanair</dc:creator>
<dc:date>2007-12-09T14:52:47+09:00</dc:date>
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